ただの書評

【書評】『スタンフォード式 疲れない体』を読んでみた

『スタンフォード式 疲れない体』とは

『スタンフォード式 疲れない体』はスタンフォード大学スポーツ医局アシスタントディレクター アスレチックトレーナーの山田知生さんが回復法について書かれた本です。売り上げも20万部を突破しました。

 

スタンフォードは頭が良い大学として有名ですが、実はスポーツでも名門大学と認知されています。2012年のロンドンオリンピックはスタンフォード大学から40人の学生が出場して金メダルを12個、2016年のリオデジャネイロオリンピックは27個のメダルをスタンフォード大学の学生が獲得しました。

そんなオリンピックでもメダリストを輩出する名門大学のアスレチックトレーナーとして活躍する山田知生さんのスポーツに関するノウハウが書かれた本が『スタンフォード式 疲れない体』です。

 

スタンフォードでは、ケガの予防を重視しています。そして、ケガをしない体を作るには【疲れの予防】が大切になってきます。

激しい運動をするスポーツ選手にとって【疲れを予防すること】
そして、【疲れが溜まったも早く解消すること】を意識することで、疲れない体作りを構築していきます。

そんなスタンフォード式の疲れない体作りは、スポーツ選手だけでなく、すべての人に効果があるアプローチとされており、私生活の中で溜まる疲れや疲労にもアプローチできるので、スポーツをやっていない社会人や学生にもおすすめの一冊となっています。

疲労について

この本で書かれたいた疲労のメカニズムについて簡潔に説明していきます。
人は運動や生活をしていると体のバランスが段々崩れていきます。

そして、体のバランスが崩れると、脳からの信号が届きづらくなったり、1ヵ所の部位に負荷が溜まるため、疲れやすくなるようです。また、そのほかにも食べ物や生活習慣についても疲労が溜まりやすくなる原因がありますが、そこは割愛させていただきます。

腹圧呼吸について

この本では、様々な疲労を溜めない方法や解消方法、食事の方法が紹介されていますが、個人的に【腹圧呼吸】が最も印象深い疲労対策です。

人間の呼吸は一般的に息を吸うときはお腹が膨らみ、息を吐くときはお腹が凹みます。

しかし、【腹圧呼吸】は息を吐くときに、お腹を凹ませずにお腹周りを固くして、お腹の外に圧力をかけるようにして呼吸を行います。これによって無理のない姿勢を形成できるようです。そして、正しい姿勢を保つことで疲れが溜まらない姿勢になります。

腹圧呼吸を試してみた

当サイトの運営者は昔から疲れが溜まりやすい体質でした。明らかに周りの人間よりも疲れるのが早いので、不思議に思っていました。
しかし、この本を読んで疲れが溜まる心当たりがありました。それは姿勢です。私は昔から猫背なので、それによって体のバランスが崩れ、疲れが溜まりやすい体質になっていたようです。

そこで腹圧呼吸を実践してみました。

腹圧呼吸を行って初めに実感したことは無意識の間に猫背が治っているということです。猫背というのは意識しても中々直らなかったのですが、腹圧呼吸を行うと自然に背筋が伸びて猫背が勝手に治りました。

そして、猫背が治るとやはり体に疲れが溜まりづらいと感じました。
電車に立って乗っているときも、猫背で乗っているのと、背筋を伸ばして乗っているのでは疲れの溜まり方が全く違うので、私の場合は腹圧呼吸で疲れが溜まりづらい体になったと感じました。

腹圧呼吸は特にお金がかかるわけでもなく、意識を変えるだけで実践できるので、疲れが溜まりやすい方や体の姿勢が悪い方は試してみてはいかがでしょうか。

睡眠が大切

この本では、睡眠の重要性についても書かれていました。睡眠が足りていないとアスリートのパフォーマンスはとても落ちるようです。

そして、一流のアスリートにはロングスリーパーが多いそうで、陸上のウサイン・ボルトやテニスのフェデラー等もロングスリーパーだそう。スポーツ選手を志す人はできる限り長く睡眠を取る必要があるそうです。

まとめ

スタンフォード式 疲れない体には疲れ体の作り方について様々なノウハウが書かれている良書でした。大切な部分は太文字や線が引かれているので読みやすかったです。

スポーツ選手などのアスリートだけでなく、一般の方でも疲れが溜まりやすい世の中なので、こちらの本に書かれた方法を実践して疲れを予防し、取り除くことをおすすめします。

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です